うちは小学2年生がいます。そして・・youTubeが大好き!
いつかは自分も撮る側に回る気満々です。
私も、勉強したり仕事の情報を探したり、園芸情報を調べたり・・いろんな場面でお世話になっています。
そんな私を見て、子が興味を持たないなんて事があるでしょうか。

ないでしょうね!
そして、この夏は動画を撮ってみんなに見せたいとまで言っています!
今回は、お子さんが動画を撮りたいと言ってきたとき、注意しなければならない点はどこか・・!?
というテーマでお送りします!
動画を撮るときはここに気をつけて

顔や本名を出したらどうなるの?
私のHPもそうなのですが、士業を始めとする商業のHPではよく働いてらっしゃる方のお顔やお名前が載っている事があります。
また、YouTubeでも実際にご自身を写されている場合もあり、子どももそれを見て親近感を持っている様です。
もちろん、かわいいアイコンでも親近感は沸くのですが、おそらくは実際にそのYouTuberの方が存在している事が一瞬で実感できるので、毎日見ているうちにグッと距離感が近くなるのでしょう。
見ている方との距離を縮める、信頼感を与える、ブランディングにもつながる顔出し+本名ですが、一方でデメリットもあります。
容易に想像できるのは「プライバシーの問題」。
気をつけているつもりであっても、住所を特定されてしまったり、顔写真の無断転載、ストーカーなどといったリスクがあることは理解しておかなければなりません。
他にも、いわれのない中傷を受けたり、万が一炎上した場合は傷を受けます。
よく、子どもが
「でも、やっている人いるよ?芸能人もいるし」
などと反論してきます。
ですが、芸能人は訴訟になったとしてもプロダクションがいますし、今顔出しをされているYouTuberの方々は、これらのリスクにどう対処するかキチンと備えた上で顔出しされていることと思います。
子どもにも、「なぜ顔出しや本名が危険か」を理解させた上で動画に取り組ませたいものです。
コメント欄は使う?
コメント欄は楽しいですよね!
私もエックスはよくやりますが(いや、むしろ常駐しているといっても良い。)、コメントが来るととてもうれしいです。
私に絡んでくれる方はみな心地よい方ばかりですが、まれに他の方のやり取りを見ていると、
「思ったことがよく伝わっていないんだな~。」と感じたり、
「ああ、これは一部しか見てくれてないんだな~。。」
と思われるモノも見受けられます。
そもそも、最初から誹謗中傷を目的としてコメント欄を使われていたり・・。
多くの目に触れられる様になれば、一定数はそういったコメントは覚悟しなければならないかと思います。
ですが、子どもは純粋に「褒められる」「感心される」「注目される」と言ったことを期待しています。まさか批判されるとは思っていないでしょう。
「嫌なコメントも来るかもよ?」
とは言いにくいですね。
「コメントは、みんなから直接聞いた方が良いよ!」
と言ってコメント欄はオフにしておくのが無難かもしれません。
みんなが知ってるキャラクターを使うとき。
もう、使いたいキャラクターがいるかもしれません。
ゲームのキャラクターだったり、漫画やアニメのキャラクター。
うちの小学2年生は某シルバニアが大好きで(某でもなんでもないな)、よく人形寸劇をやっています。
今回も、この人形を使ってお話をやる動画を撮りたいと言っています。
みなさんのお子さんも、好きなキャラクターでごっこ遊びをしたり、ゲームの実況、買ったおもちゃやお菓子のレビューのまねをしていませんか?
みんなが知っているキャラクターを使うことで、たくさんの人に興味を持ってもらえます。それに、お互いに知っているキャラクターなので、アレコレ説明しなくてもすぐに楽しんでもらうこともできます。
そんな魅力的な「みんなが知っているキャラクター」ですが、使うときは注意が必要です。
商標権・著作権に注意。
我が家では、「撮るのであればシルバニアだな」というのがあり、今回はシルバニアを撮る場合を例に考えて見たいと思います。
皆さんもシルバニアの名前は聞いたことがあるかと思います。
そう、かわいい動物たちが村の中でいろいろと楽しそうなことをやっています。
うさぎやクマだけではありません。
最近では、ペンギンやユキヒョウもいますし、ネコなんてもう何種類あるかも分かりません。ここは語ると長くなるので割愛します。
おもちゃやさんでは人形やおうち、家具や小物などのグッズがたくさん売られていますし、今は探すと簡単にお話も視聴することができます。映画も公開されていますし、知名度は抜群(と私は思っています。)。
そんなシルバニアを使って動画を撮ったらどうなのでしょうか!
1. シルバニアの人形を使って遊ぶだけならOK
個人の趣味で動画を撮る(非商用)のであれば、著作権侵害には当たりません。
原則は、著作権者の了解を得て利用するものではありますが、「私的利用のための複製」や「営利を目的としない上演等」など、許諾を得ずに著作物を利用できる場合があります。
ただし、そうはいってもキャラクターや物語の世界観は守りたいところ。
著作権は「親告罪」といって著作者が訴えなければ罪には問われません。これは逆に、著作者が
「著作者の精神的利益を侵している」
と判断すれば、著作権侵害となる可能性も大きいです。
キャラクターの使用やファンアートは、作品やキャラクターを保護するために著作権がありますが、一方でその作品やキャラクターの魅力を伝える広告塔にもなり得ます。
キャラクターや作品がいかに楽しいか、魅力的かを伝えるものであれば、著作者にとってメリットもあるはず。なので、著作権事態には保護の他に適正な使用を認める一面もあります。
なので、著作者側で「これは適正な使用の範囲内」と思ってもらえれば、自分で楽しむために使用することもできます。
著作者の世界観を壊さず、嫌な思いをさせないような動画に仕上がるように頑張りましょう!
2. ただし「商標権」にも注意
ところで、「シルバニアファミリー」という名前自体は商標登録されています。
公式ページからロゴやマークをコピーしてくると、グッと本物と近づけて完成度も高く感じられたりしますが、これは違反になりますのでやってしまわないように気をつけましょう。
動画を作成される際、あやまっても「公式」と誤解されるような表現は避けましょうね。
3. 音楽・効果音の無断使用には注意
音楽や効果音についても、著作権があります。
シルバニアも、アニメを見ているとなじみのあるメロディーが出てきます。
作った動画にこの音楽をコピーして・・などと思ってはいけません。
こうした音楽についても、勝手に使うと著作権違反になりますので、動画に効果音を入れたり音楽を入れる際は十分に注意をしましょう。フリーで使える音楽や効果音を探して入れてみてくださいね。
4. キャラクターのストーリーそのまま再現はNGになることも
ところで、自分のオリジナルストーリーを展開するのはOKです。
ですが、ストーリー自体にも著作権があります。
ですので、アニメのストーリーをそのまま模倣するのは避けましょう。
頑張ってオリジナルのストーリーをつくりましょう!
親としてできる対策・サポート
ここまで、子どもが好きなキャラクターを使って動画を作成する際に気をつけたいポイントを考えてきましたが、いかがだったでしょうか。
最後に、念には念を入れて(?)親がチェックできるポイントも考えて見ます。
- 動画のタイトルや説明欄を工夫する
→子どもの作成ですので、公式と見誤られる事はないかと思うのですが(^_^;)・・、中には天才的な子もいますね!完成度が高く、親から見ても「すわ!公式!?」みたいな出来の時は注釈などを入れておけると安心です。「子どもがシルバニア人形で遊ぶ様子です」などと、一見して私的使用で収益化もしていないと分かると安心です。 - 収益化しない設定にする
→ 子どもチャンネルの場合、そもそも収益化しない方が安心です。 - YouTube Kidsで見る側にとどめる選択肢もあり
→ 投稿は別プラットフォーム(家族限定共有など)という手も。私はYouTubeの配信は未経験で、今回初めて「配信するにはどうしたら良いのか・・!?」という手順を調べました。みんな「簡単にできます!」と言いますが・・いやいや!難しくない!?これ、撮って終わりじゃなくって、編集もするんでしょ!?アップしたら子から「どう!?みんな見てる!?いいねきた!?」と問い詰められる様子が目に見えます。
え、じゃあ・・YouTubeじゃなくてさ、もっと親戚限定でグループLINEつくって見てもらった方がラクでは・・??とくじけつつあります。
おまけ。
自由研究としての「オリジナル動画制作」プラン
上で書いた様に、私は既にくじけつつあります。
動画アップに備えて、リスクや回避するポイントなんかを調べた訳ですが、ちょっと片手間にやるには作業量も消費するエネルギーも大きすぎる・・。なにか、なにか他に目的がなければできない・・!
と思って思いついたのがこれ。
「自由研究で動画を作成、知ってる間で公開する」というプラン。どうかな。
ちょっと疲れて(!)chatGPTに相談したら、こんなプランを作ってくれました!
進め方(親子でやりやすいステップ)
ステップ | 内容 | 子どもの力を育てるポイント |
---|---|---|
1. 登場人物を決める | シルバニアのどの子が主人公? | 想像力、名前づけの面白さ |
2. お話のざっくりした流れを考える | 始まり・事件・おわり(例:おかしを作って配る話) | 構成力 |
3. 小道具やセットを作る | ダンボールや折り紙で背景を作っても楽しい | 手先の創作力・空間構成力 |
4. 撮影してみよう! | アドリブでOK!話す練習にもなる | 表現力・自己肯定感UP |
5. 編集してBGMや字幕をつける | 簡単な無料アプリでOK | デジタルリテラシー |
6. タイトルと説明文を書く | 「お話のタイトル」と「がんばったこと」を自由研究にまとめる | 文章力 |
7. 動画は限定公開にして共有 | 家族・親戚・先生に見せても楽しい! | 達成感・自己発信力 |
どうでしょうか!
小学校の低学年でも、1~4は自分でちゃっちゃとできそうです。
5は少しお手伝いが必要かもしれませんが、なにより・・
「子どもの力を育てるポイント」
だって!?
自由研究ってそんなところまで考えてやるんだ!(←44歳にして初めて知る)
これからの時代に必要そうな「デジタルリテラシー」にも触れられる内容・・。
あとは、これをどう発表するか・・というと、chatGPTはこのように提案してくれました。
研究発表の形
- 紙にまとめるなら:
- 写真(登場人物・撮影風景)
- セリフの一部
- がんばったところ・工夫したところ
- デジタルにまとめるなら:
- 動画+パワポ風スライド or PDF
- USBなどに入れて発表もOK(学校が許せば)

なるほど~!
紙でまとめてもいいし、・・え、今の学校ってスライドやPDFもありなの?
ちょっとそこは怪しいですが、なんとか発表もできる・・かも。
本当は動画そのものも見てもらいたいところだけど、そこはちょっと難しいかな。
ともあれ、ただ作っておしまいではなく、ちゃんと何かしらの学びを得ることができ、子どもの「動画作成したい欲」が満たされ、かつ安全に公開できて周囲の見える反応も感じられるので、なかなかいいアイデアではないでしょうか。
同じようにお困りの(?)親御さま・・どうぞ参考にしてみてください!
補足
この記事作成中、タイミングとしては図ったかの様に「シルバニアファミリーの著作権侵害を巡る記事」が出ました。

この事件は、ただ単に「シルバニアを使ったから」という訳ではなく、世界観に合わないパロディだったという点が強いかと思います(まだ決着ついてません)。
パロディの面白さは、「えっ、このキャラが・・こんなことを!?」のような意外性に面白みがあるのも事実かと思いますが、行き過ぎた表現は著作者人格権というものの侵害ととられる場合があります。
私はTik Tokをやっておらず、このアカウントさんのお話はみていないため言及しませんが、公式(著作者)が「侵害されている」、「作品の品位を落とす」として目をつぶれないと判断すればこの様な対応になることもあり得るのでしょう。
子どもの世界が安心して発展してゆくことができるように、見守って行きましょう!